2012-02-27

SANBORIとは??

サ・ン・ボ・リ?

どうやら「土佐堀・江戸堀・京町堀」エリアを“SANBORI”というようです。

昨年末にこの界隈で「あったかバルナイト」というイベントがありました。
おそらくこれを企画された方が名付けられたようですが、
この宣伝ポスターを見つけた時、「サンボリって・・・」とツッコミを入れつつ
うまいことまとめるな〜、と妙に納得してしまいました。

























たしかに最近この西区サンボリ界隈はアツく、
バルのようなお店やいい感じのご飯やさんが増えています。
実際このイベントも59店舗が参加していました。
私は仕事帰りに3軒ハシゴしました。

特に京町堀の「チュカテ」さんは、いつもワイワイと人が溢れていて大賑わいです。
スタッフのみなさんの清々しさと料理のおいしさがたまりません。
人が人を呼んで集まっているような、そんな気持ちのいいお店です。

ジャンルは違えども、チュカテさんのように
私たちもまずは“SANBORI”の方々や街に馴染んでいけるような
地元に密着した印刷屋さんでありたいと思っています。

2012-02-20

イチョウたちはいずこへ

御堂筋のイチョウ並木は有名ですが、なにわ筋もなかなか立派なもんです。
オープンした頃はちょうど黄金色に染まっていて、
窓から見る景色は、それはきれいなものでした。

そんなイチョウが色づく頃も過ぎまして、気がつけば落ち葉の嵐。
いつのまにか、木々たちは寒々しく裸ん坊になってました。
そして、道路や街路樹の島にこんもりと溜まった落ち葉の山は
一体どうなるんやろう・・・といつも疑問に思っていました。

そしたら先週のこと。
お兄さんやおっちゃんたちがどこからかやってきて
一生懸命作業を始め、どんどんトラックに積み込んでいきました。
こういうことになっていたのね。
気分も見た目もスッキリ。



















知らない間に街がきれいになっていたりすることも、
誰かがこんな風に作業をしているからなんですね。
今更ながら・・・

2012-02-11

アダナプレス(小型活版印刷機)

工房内にはいくつか機械がありますが、
まずは この印刷所をつくるきっかけにもなった
プラテン小型活版印刷機「Adana-21J」の紹介をします。

タイポグラフィ関連の書籍を扱う出版社でもある朗文堂さんが
復刻版として製造・販売されている印刷機。
この「Adana-21J」は新たに国産として製造するために、
1970 年代初頭にイギリスから輸入されたAdana Eight-Fiveがモデルと
なっていて、ボディは渋いブリティッシュ・グリーン。
置いているだけでもかわいく、使うとなお楽しいです。
朗文堂の片塩さんと大石さんはほんとうにすごい方たちです。

このタイプの小型活版印刷機は、
日本に導入された当初(明治初期)は足踏み式だったことから
最初は「フート印刷機(foot press)」と呼ばれ、
それが手動となり現在では「手フート」または「手キン」と
呼ばれるようになったという変遷があるそうです。
おかしな呼び名ですよね。
昔のなごりを感じる業界用語っておもしろいです。






















今ではいろんな印刷方法がありますが、
活版印刷は、なにより印刷の原点です。
それを誰にでも一番わかりやすい形で伝えられる印刷機として
置いておきたいという思いで購入に至りました。

2007年4月の発売と同時に勇み足で申し込んだので、
実はシリアルナンバーが「0001」という貴重な一台なんです。 
これをいつか目に見えるところに展示して、たくさんの人に
印刷の原点、おもしろさを知ってもらいたいと思いながら、
会社の隅にひっそりと置かれたままになっていました。

それから早4年の年月が過ぎた2011年、
ようやくお披露目できる工房が完成したわけです。

活字を使って、アダナで印刷してみました。
デジタルデータではなかなか表現できない、なんともいえない書体が
素朴でやさしいです。