2012-08-13

シルクとカッパン

京都・三条富小路のギャラリー「H2O」で開催される企画展に、
江戸堀印刷所として協力させていただくことになりました。
昨年末に同ギャラリーにて開催されていた「三条富小路書店
というイベントを覗かせていただいたご縁で声をかけていただきました。

会期はお盆明けの8月18日(土)〜26日(日)、
18名の作家さんたちが、ご自身の作品をシルク印刷か活版印刷かを
選んで印刷したものを展示するという企画です。

このうちの10名分を「カッパン」部門担当として印刷しました。
作品データから凸版(金属版)を作成してから活版印刷機で印刷するのですが、
細かい線画部分や、鉛筆描きの表現などをいかに活版印刷で表現していくかを
各作家さんたちと相談しながら進めていきました。



















そして印刷は皆さんに立ち会いに来てもらうことができました。
個々にこだわる視点や見方も作風も違うので、
印刷する側も意向を聞きながらより慎重になります。
印刷の仕上がりをその場で確認してから、
濃度をあげたい、圧を強くしてほしい、等のご要望にお応えしながら
それぞれに個性のある作品ができあがっていきました。

普段はシルクでやっているけれど初めて活版でやってみた、
という作家さんもおられました。
同じ作品でも、紙とインクが違うだけで別の作品に見えるところがおもしろいです。
実際に作品が刷られていく様子に目を輝かせているのを目の当たりにすると、
私たちも嬉しくなってきます。
会場ではどうやって展示されるのか楽しみです。

このようなイラストやコラージュ的な作品を活版印刷するという
初の試みにもトライすることができ、活版印刷の可能性が広がりました。
ありがとうございます。

この期間に京都に遊びに行くことがあれば、ぜひ覗いてみてください!



[シルクとカッパン]
  −18 artists meet the printing−

8月18日(土)〜26日(日) ※(月)休
12:00〜19:00 (最終日17:00まで)

GALERIE H2O
京都市中京区富小路三条上ル
075-213-3783




















フライヤーはピンクマスター印刷ですが、
特別版として「シルクとカッパン」のタイトルまわりのベタ部分を
それぞれ「シルク」と「カッパン」で印刷したものもあります。
シルクと活版印刷のコラボは、とても楽しい試みでした。




<主催者より>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
近頃「印刷」がインクジェットプリンターやオンラインで気軽にオーダーできるオンデマンド印刷の普及で以前よりも身近に、より気軽になりました。いろいろな種類の印刷が手頃に感じる反面、専門的な印刷の知識や特別な道具、機械が必要なのでちょっとハードルが高くみえるのが今回紹介するシルクスクリーンと活版印刷です。
今回はこの印刷を専門にしている2つの工房(活版印刷:江戸堀印刷所、シルクスクリーン:POPCORN PRINT CLUB)の協力のもと、作家達が作品を印刷して販売します。
また、会場では専門的な知識がなくても、この2つの印刷を使ってみたい!という方々にお気軽に印刷が頼める様にわかりやすい印刷プランのご提案もいたします。
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